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2025.05.19

女子野球全日本インカレ 硬式野球部女子は決勝で仙台大学に2-3で屈し準優勝

 第11回全日本大学女子硬式野球選手権高知大会は最終日の5月19日(月)、高知県安芸市営球場で決勝が行われ、大阪体育大学は仙台大学に2―3で敗れ、全日本インカレ高知大会としては初となる優勝をあと一歩で逃しました。
 大体大は一回に2点を先行され、一回裏に5番?木村睦実(体育学部4年、京都両洋)のタイムリーで1点を返し、四回も木村の二塁打を起点に失策で同点としました。しかし、五回に勝ち越され、準決勝で完投したエース?柏﨑咲和(体育4年、福井工業大学附属福井)が連投で六、七回を抑えたが、あと一本が出ませんでした。

準優勝の大阪体育大学硬式野球部女子


1年生ながら連日登板した谷蒼依

横井監督 「紙一重。あと一本の差が出た」


 「紙一重の差。悔しい」。横井光治監督は初優勝を逃し、声を落としました。
 安打は両チームとも同数。大体大は一回に1点を返した後の好機を逃し、六回は2死から連打を連ねて代打を送りましたが、見逃し三振。あと一本が明暗を分けました。
 一方で「1年生の投手陣が踏ん張り、ここまで来たのは夏につながる成果だ」と手応えも感じています。
 4月末の練習試合で、エース柏﨑が打球を左手のひらに受け、骨挫傷で完治まで2週間程度必要と診断されました。骨折の一歩手前の深刻なアクシデント。「インカレは柏﨑抜きで行く」と決め、投手陣は覚悟を決めました。初戦は先発?大熊こころ(教育学部4年、埼玉?花咲徳栄)を継いだ清井結月(スポーツ科学部、兵庫?蒼開)、谷蒼依(教育、京都外大西)の両1年生が好投し、被安打1の完封リレー。以後も清井、谷が連日のように登板しました。
 そのエース柏﨑はドクターに相談して1週間早く練習を再開し、2戦目で先発しました。以後も毎試合先発し、準決勝は2失点完投。ダブルヘッダーの決勝も1点を追う六回に救援し、2イニングを無失点に抑えて味方の反撃を待ちました。

6番遊撃の荒川莉子
 打線は、木村が6試合中5試合で打点を挙げ、決勝では両翼96mのフェンス直撃の二塁打を話すなど絶好調でしたが、横井監督は「つながりの面では今一つ。攻撃陣は単発ではなく、戦になることを目指したい」と話します。
 今大会は3大学が新たに加わり、18チームが参加しました。女子野球はプロ野球の阪神、巨人の参画、高校大会決勝の阪神甲子園、東京ドーム開催など追い風が吹き、参加チーム、選手は増えています。横井監督は「女子野球のレベルはかなり上がった。特に守備でのスローイング技術の向上が著しく、守備が安定してロースコアの競り合いが増えた」と話します。

女子硬式野球は、全日本大学選手権が5月の高知大会と8月の和歌山大会の2回ある。横井監督は「優勝したい。夏に向けて全力で頑張りたい」ともう一つのインカレでの雪辱を期しています。

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